セルライトとはどのようなものか
脂肪細胞にまとわりついた毒素
太もも、お尻などの、主に下腹部に見られるボコボコとした皮膚は、「セルライト」と呼ばれ、名前だけでもご存知の方は多いでしょう。ではそもそもセルライトとは何なのか、なぜできてしまうのかをご存知でしょうか。セルライトは、脂肪細胞が肥大化し、その脂肪組織に水分や毒素、老廃物が溜まったものを指します。身体についてしまったままにしておくと、徐々に肌の表面にボコボコとした硬くなった状態で出てくるようになってしまうのです。セルライトがつきやすい人の特徴として挙げられるのは、脂物や糖質の高い食材を好んで食べていること、そして運動をしないことなどです。しかし、体内ですぐに蓄積されるわけではなく、2~3年もの月日をかけてゆっくりと蓄積されるといわれています。そのため、蓄積される前にから運動を定期的に行ったり、食事に気を遣うなど心がければ、身体の中に溜まってしまうリスクを抑えることができるでしょう。
脂肪との相違点について
セルライトを脂肪と同じものと捉えている方もいらっしゃるかもしれませんが、脂肪とは明確な違いがあります。例えばセルライトは、「運動や食事に気を遣っても、一度ついたら減りにくいこと」、「主に下腹部に蓄積すること」、「痩せ型の方でも蓄積すること」、「男性はほとんど蓄積されないこと」です。脂肪の場合は上記の逆で、減らそうと思えば減らすことができます。つまり、セルライトは非常に厄介なのです。そして、セルライトが最も厄介とされる理由は、脂肪細胞を包囲してしまうということです。脂肪細胞が包囲されてしまったことにより、身体からエネルギーが必要だと脂肪燃焼に関与する酵素、ホルモンを出しても、脂肪細胞に届かなくなってしまいます。エネルギーが細胞の中に閉じ込められた状態であるため、冷え性が悪化したり、むくみの原因にもなりかねません。
美容と健康を維持するなら要注意
セルライトは決して身体に有害な毒ではありませんが、あまりにも放っておくと身体には様々な影響が出てくるようになります。例えば、冷え性やむくみはもちろんですが、吹き出物の発生や皮膚のカサつきなども引き起こします。そして、これらの症状は連鎖的に悪化していくため要注意です。血液の巡りが悪い状態では特に蓄積されやすく、身体の中で血管を圧迫してしまうため、さらに冷え性を悪化させます。このような負の連鎖が起きることで、女性は末端まで血が巡りにくくなり、手足に強い冷えを感じやすくなるのです。そして、重い冷え性は脂肪の燃焼を妨げ、血液もドロドロにしてしまうため、動脈硬化や心筋梗塞といったような生活習慣病にもかかりやすくなります。最近肌がかさついてきたり、吹き出物ができやすくなったのは、年齢だけのせいではなく、セルライトのせいかもしれません。また、身体に冷えを感じやすくなったのも女性だからではなく、セルライトが深く関係している可能性があります。