施術時間をはじめとしたスパとエステの違い

疲労が気になる方へ
スパとは英語で温泉の意味もあるように温泉の効能を活かした複合施設であることが多く、日本では温泉施設や旅館などの温泉と宿泊を楽しめるものやリゾートなどの温泉とフィットネスを行える施設を指すことが多くなっています。海外ではリゾート地などで温泉などを用いてリラックスや癒しを求めるもので、身体の不調や怪我などを癒したり、健康を増進したりするための施設を指します。そのため、マッサージやサウナなど全身のケアに適した施設が多く見受けられ、疲労回復やリラックス効果、痛みの軽減などの目的で利用されます。短期間で効果を得るのではなく、長期間滞在し、身体の不調を改善させることが多く、日本では古くから湯治と呼ばれ、多くの方に利用されてきました。また、日本では少ないですが、泥やホットストーンを用いて施術を行うなど、様々なリラクゼーションに関する施術も行われています。

短い時間で綺麗になれる施術
エステとは体型やスタイル、脱毛などの美しさに関する施術を行う施設で、ハンドマッサージだけではなく、オイルや機械などを使用して施術するケースも多くみられます。また、リラックスをして施術を受けることによって効果が向上するなど、精神的な影響も強くみられます。リラックスや疲労回復の効果が期待できる施術と並行して行っているエステも多く、スパとの境界線が分かりにくくなっています。しかし、温泉などの療養を目的とした入浴などは行わないことが多いため、その点がスパとは異なってきます。エステは比較的短い時間で効果を期待されるものであるため、肌や体型の施術にかなり精通していることが求められます。痩身効果を目的としたマッサージや肌のケアをする保湿パックなど、美に関係する施術の内容が多く、利用する方のほとんどが女性となっています。

両者の大きな違い
スパとエステの大きな違いは施術の内容が美容に関係するものかそうでないかです。また、スパは温泉などの鉱泉を用いた療養を目的としていることに対し、エステでは美容を目的としていることが多いです。しかし、どちらも身体の調子を整えたり、リラックス効果を目的として利用することが多くなっています。そのため、スパでは男性も女性も関係なく利用され、温泉やマッサージなどは様々な方が利用することができますが、エステでは女性専門が多く、女性に対して美容に特化した施術内容であることがほとんどです。しかし近年では温浴施設を整えたエステサロンや美容サロンのような施術を行うエステティシャンがいるスパなど、両方の良い所をとりいれた施設が増えてきており、その境界はあいまいなものとなっています。両者で重要な存在なのがエステティシャンやセラピストであり、その内容で多少の差異はありますが、どちらもリラックスや癒しに関する知識や技術をもっている必要があります。担当者との相性がサロンへ通う上で大切なものとなります。